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【2012年1・2月分】

2011/11/22 『日経』「たばこの箱 ロゴ・宣伝ダメ」「『世界初』豪で法案可決」には、タバコ会社の悪あがき振りをみたオーストラリア政府の声明が載っていた。

この問題では以前から編集長とは意見を異にしていたが、たばこ事業法やFCTCの存在を訴えることができたから、双方で「ヨカッタ、ヨカッタ」と喜んだ次第である。

「利益を守るために闘う業者側に対し、われわれは国民の命を守るために闘う」というのだ。「業者側と一体となって利益を守る」のはどこの国の政府ですか(苦笑)


2011/11/28 『毎日』[口福学入門]「油断できない口腔がん」(山根源之東京歯科大名誉教授)は、「早期発見、早期治療」を訴えているが、今回は「禁煙」が一言もなかった。

9/5の[口福学入門]の見出しは「喫煙は歯や口の大敵」だったし、国の喫煙規制の怠慢も厳しく指摘していた。


2011/12/17 『毎日』「流山市の禁煙条例案 不景気で立ち消えに」「飲食店反発で市議会が否決」は、短いが重要記事。

ただ、条例案が否決されたのは「不景気のせい」と強く印象付ける構成はいただけない。


2011/11/30 『しんぶん赤旗』「タバコフリーは命を守る」「各地の市民団体 国会で交流集会」は、昨年11/24に参議院議員会館で開かれた「タバコフリーフォーラムin国会」の内容を掲載。

大手メディアがすべて無視したのは、集会の規模、場所、影響力などを考えてのことだろう。原発反対の大規模なデモがあっても、全く報じないのと同じだ!


2011/12/7 『埼玉新聞』「禁煙推進へ24団体全国ネットを結成」は、この見出しだけをみれば、記事もこれだけと思うかもしれないが、本文は、「タバコフリーフォーラムin国会」の内容に焦点を当てている。

「『たばこ規制枠組み条約が日本で十分履行されていない』との批判も相次いだ」など、しっかりしたもの。見出しを"工夫"しなければならないほどに、集会の影響力を恐れたとのだろう。

まぁ、載せただけ立派と言うもの。


2011/12/22 『毎日』「金総書記に禁煙指示 側近戸惑う」は、金総書記が08年に倒れた際、治療にあたったフランスの脳神経外科医フランソワ・グザビエ・ルー氏の話を掲載。

「『たばこを吸わないように』などと助言すると、独裁者の金総書記が指図される様子を見たことのない側近たちは、ひどく驚いた様子だった」などという内容。医師は『助言』したのか、それとも『指図』したのか、どっち?


2011/12/31 『読売』[くらし 家庭 ぷらざ]「禁煙15年 来年も誘惑に勝つ」は、一般の投書欄ではないが、400字の投書スタイル。

これがなかなか面白い。というのは、書き出しが「1日40本吸い続けていた。…冠動脈の1本がかなり狭さくしていることが判明し、医師から禁煙を勧められたのだった」であるが、次の段で「入院中、5階の病室から外までたばこを吸いに出るのは何とも面倒であり、みじめだった。一大決心をして、禁煙に挑戦した」とあるからだ。

そう、多くの喫煙者のために、吸いにくい環境を作ってさしあげ、そして「みじめさ」を味わっていただこうではありませんか。禁煙継続を心から祈るとともに、禁煙勧告を行った当時の医師の方に敬意を表します。


2012/1/1 『日本歯科新聞』「タバコいくらでやめますか?」「平均は853円」は、ジョンソン・エンド・ジョンソン・コンシューマーカンパニーの「喫煙者の意識調査」に基づく記事。

「たばこを本当にやめるとしたらきっかけは?」の最多理由は「健康上の理由(医師から言われた、自分や家族の体調不良等)=63.6%」であり、二番目が「経済問題(増税、家の購入等)=41.1%」だった。

見出しだけの読者は、より重要なことが分からない。


2012/1/5 『読売』「喫煙で医療費1733億円増」は、脳梗塞や心筋梗塞などの医療費が、喫煙によって1733億円増加しているという推計を、厚生労働省研究班(主任研究=辻一郎東北大教授)がまとめた、という内容。

「研究班は禁煙指導の強化を訴えている」とあるが、「厚労省は…訴えている」とか、「厚生労働大臣は…訴えている」と書いてくれればなおよかった。これは無理な注文か(笑)。


■本紙渡辺編集長が代表理事を務める「タバコ問題情報センター」が発行・販売する「禁煙いろはかるた」(以前にも発行したことがあるが、今回のものは、FCTC締結後の社会情勢を踏まえた改訂版)の紹介記事が、年末から年始にかけて、『読売』『東京』などのほか、地方紙にも数紙掲載された。

1/10『読売』に掲載されたカルタの句は、@ヘロインと同じニコチンの依存性A疲れたからだにタバコが追い打ちBトップの一言で、職場は禁煙にC夫婦で吸ってりゃ子どもは喘息に、だった。とくに発行部数の多さを誇る?読売の影響は大きく、この日から翌日にかけて注文が殺到したとのこと。


■今回は投書が多いが、その多くは「吸い殻」のポイ捨てに言及したもの。@11/22『東京』「きりのない吸い殻掃除」A12/9『東京』は@に対する回答「喫煙マナー啓発を実施」B12/8『朝日』1キロの歩道に吸い殻100本以上」C12/16『東京』「吸い殻や車マナー違反」は、受動喫煙の問題が道路でも生じうることを看過させるだけでなく「マナー」で解決できるとの期待を抱かせる点で問題。

一方、12/22『朝日』「受動喫煙防止条例否決は残念」は、前述の千葉県流山市の条例否決の理由に反論。ただし「自治体が禁煙の場所を設置する際には、密閉された喫煙空間をつくる必要」「吸う場所がなければ禁煙の場所で喫煙してしまい、受動喫煙防止に逆行する」という主張は、JTほかタバコ会社がニンマリするから論外だ。

また、1/3『東京』「たばこより命が大事だ」は、81歳の方で、昨年9月、医師に肺のエックス線写真を見せられ「たばこをやめた方がいい。今のうちならまだ大丈夫だから」と言われて「ぴったりたばこをやめた」という素直な方。「何より命が大切」「丈夫で長生きを優先」というのもいい。


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